2015年11月21〜23日に横浜市で開催された第25回日本医療薬学会年会において、岐阜薬科大学5回生の加藤優さん(実践社会薬学研究室)が優秀演題賞を受賞しました。受賞の対象となったテーマは「FP療法およびBEP療法におけるアプレピタント投与延長の有効性とその費用対効果解析」であり、岐阜薬科大学実践社会薬学研究室との共同研究において得られた成果です(岐阜薬科大学ホームページにも掲載)。
悪心や嘔吐を起こしやすい抗がん剤が連日して投与される治療においては、制吐対策指針に沿った投薬をしていても制吐コントロール不良を起こすことがよくありますが、この研究では、ニューロキニンNK1受容体拮抗薬のアプレピタント(イメンド、小野薬品)を5日間もしくは7日間連続して投与することにより、制吐コントロールが良好になること、さらに、この時の費用対効果が優れることを評価しています。高額な薬剤が次々と開発されているなかで、有効性のみならず費用対効果を評価することが今後は求められるようになり、本研究はその先駆けとなる点で評価されたと思われます。
【発表データ】 Fig.1 Fig.2 Fig.3